MINAMI KATAGUCHI

下北沢にある下北沢アーツにて開催された片口南の初個展「子供部屋の情景」からの作品紹介。

片口南は東京都生まれ、2024年女子美術大学美術学科洋画専攻を卒業しました。

昨年、女子美術大学卒業制作展に出展された片口南の作品「偶像」は多くの人の目に留まり、SNSでも拡散されました。

小さなサイズの変形パネルに、ぬいぐるみ、燭台、コップ、お皿や雑貨などが一見写真かと見紛うほど写実的に描かれます。

一つ一つは可愛かったり綺麗だったり、特に珍しくもありませんが、そこには磨き上げられたような凛とした存在感があり、画面全体から感じる静かな迫力と緊張感が印象的です。

片口南は自らが幼い頃から蒐集し大切にしてきた物を丁寧に並べてそれらを描きます。

蒐集品に対して抱く愛情の眼差しが一筆一筆に注ぎ込まれるのです。

鑑賞者はその静かな情熱、美意識を作品から感じ取り、自身が大切にしてきた物に対する気持ちや思い出までをもふと甦らせるのです。

EXHIBITOR / SHIMOKITAZAWA ARTS

SHIMOKITAZAWA ARTS

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