NANAE MITOBE

代官山にあるART FRONT GALLERYにて開催された「Dansaekhwa(ダンセクファ)」をテーマにした水戸部七絵の新しい挑戦の展覧会からの作品紹介

「Dansaekhwa(ダンセクファ)」とは、1970年代の韓国の芸術家たちによって実践された絵画形式で、モノクローム絵画の意味です。

しかし、視覚表現だけではなく、精神やパフォーマンスといった多様な形式と素材を特徴としています。「Dansaekhwa」は日本語で「単色画」と訳されますが、先駆者たちの作品を参照すると、単に色数の少ない絵画という事ではなく、色数を絞ったことで、より物質的に、身体的に体感できる作品が多いように感じられます。

水戸部七絵はこの「Dansaekhwa」を 2024 年末から 2025 年にかけて参加した韓国廣州京畿道のヨンウン美術館のレジデンスで知りました。

これまで水戸部七絵は、多彩な色と、重圧感のある盛り上がった絵の具が印象的な絵画作品を多数発表してきましたが、今回「Dansaekhwa」の見識を深めたことにより、「色数を絞ることで伝えたいことをより強く表現できるのではないか」と新しい挑戦の展覧会を実現しました。

この展覧会で水戸部七絵は、色を絞るという新しい試みに加え、物質的、身体的に語り掛ける、より強度のある作品を展開しました。

EXHIBITOR / ART FRONT GALLERY

ART FRONT GALLERY

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