NAOKI KOIDE
六本木にある小山登美夫ギャラリーにて開催された小出ナオキ展「イオニコニアン:生まれなかった王国の遺構」からの作品紹介。
小出ナオキにとって10年ぶり6度目の個展となるこの展覧会では、陶芸による立体作品をメインに、ドローイングや新たな試みとなるミクストメディアの平面作品が発表された。
小出ナオキは1968年愛知県生まれで、1992年に東京造形大学造形学部美術学科を卒業し、現在は千葉県を拠点に制作活動を行っています。
今までの作品、では、母親の他界や、自身と恋人、結婚式、新居、子供の誕生など、小出ナオキの個人史ともいえる生活の転機がテーマとなってきた。
家族や身近な人々や生き物を、どこかユーモラスで、まるで夢の中のような、時空や現世を超越したような姿にする表現で作品化してきた。
それは鑑賞者に共通するような記憶を刺激しながらも、不可思議な愛らしさや幸福感があり、小出ナオキの周りの存在へのあたたかな視点が感じられる。
Exhibitor / TOMIO KOYAMA GALLERY