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SAWAKO NASU
新宿にあるギャラリー、KEN NAKAHASHIにて開催された、ギャラリーでの初個展となる那須佐和子の個展、「ライナスの布」からの作品紹介。
この展覧会では、那須佐和子の制作姿勢を象徴する、古いキャンバスを用いた作品が展示されています。
展覧会のタイトルに掲げられた「ライナスの布」は、漫画『ピーナッツ』に登場するキャラクター、ライナスが肌身離さず持ち歩く毛布、通称「ライナスの毛布」に由来しています。
幼少期の安心感や愛着の象徴として知られる「ライナスの毛布」をキャンバスになぞらえることで、自身の創作と深く結びつくテーマとして提示しています。
那須佐和子は、これらのキャンバスには過去の画家たちが触れた痕跡や時の流れが刻まれており、物理的な傷や古びていく過程も、重要な要素として捉えています。
わずかな加工や描き込みにより、これまで潜んでいた物語や感覚を呼び覚まし、時間と記憶が交錯するような視覚体験を生み出しています。
EXHIBITOR / KEN NAKAHASHI