SHOKO MASUNAGA

神楽坂にあるギャラリー、Maki Fine Artsにて開催された、益永梢子の個展「このあたり、その近く」からの作品紹介。

この展覧会で発表された新作約15点は、2023Maki Fine Artsにて開催された個展「その先の続き」で発表した作品と同系列に位置付けられながら、さらに発展させたものでした。

これらの作品は画面に絵具の「膜」を生成し、その断片を剥がし、折り曲げる、といった行為により作り上げられた造形的な絵画といえます。

支持体の領域から解放された絵具の断片が躍動し、表と裏、内と外が交差する瞬間を留めながら、緊張感のある画面を作り出します。

その制作プロセスでは、それぞれの作品は単一ではなく、隣り合った数点をぴたりと付け、接合した画面を横断的に描写、天地を回転させ再び接合して描く、といった行為が繰り返されたものです。

その結果として、イメージの線と色面が部分的に繋がり合い、連結された箇所もあれば、途切れた痕跡を別の作品の画面に垣間見ることができ、その作品群は一体として、連続的な繋がりを特徴としています。

EXHIBITOR / MAKI FINE ARTS

MAKI FINE ARTS

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