TAKANOSUKE YASUI
MAHO KUBOTA GALLERYで6月29日から7月31日まで開催中された安井鷹之介の初の個展「The Plaster Age」からの作品を紹介。
石膏というメディウムで立体的でボリュームある現代的なペインティングで注目を集めてきた若手作家の安井鷹之介。
今回の展覧会では自らの制作の中心にある彫刻に焦点を絞り、等身大の彫像を含む彫刻約30点によるよる大胆なインスタレーションに挑戦してた。
グレイトーンに着色された石膏像たちの中に立つと美術館や博物館のギリシャ彫刻の展示の中にいるような静かで重厚な雰囲気に包まれる。
ミケランジェロからロダン、そしてジャコメッティと受け継がれる古典から近代への彫刻のレガシーを宿しながらも同時に現代のしなやかな身体性を纏うような作品群だ。
進化し続ける若手作家の安井鷹之介の渾身の作品群の中に迷い込むような素晴らしい展覧会だった。
Exhibitor / Maho Kubota Gallery