TOSHIMITSU IMAI

天王洲アイルにあるギャラリー、STANDING PINEにて開催された、日本の戦後美術を代表する画家のひとり、今井俊満の個展からの作品紹介。

1928年京都に生まれた今井俊満は、東京藝術大学美術学部油画科で1年間学んだのち、1952年に渡仏しました。

滞在先のパリでは、サム・フランシスや美術評論家ミシェル・タピエらと交流を深め、当時パリを中心に広がりを見せていたアンフォルメルの潮流のなかで、重厚なマチエールと躍動する色彩を特徴とするダイナミックな抽象表現を確立します。

さらに、1956年に開催された朝日新聞社主催「世界・今日の美術展」では、岡本太郎からの要請を受け、タピエ所蔵作品の出品に関する斡旋に携わり、日本にアンフォルメルを紹介する重要な役割を果たしました。

こうした活動を背景に、1950年代の画面を特徴づけていた厚みのある絵肌と激しい筆勢は、1970年代に入ると、より大きく簡潔なストロークへと転じ、新たな構成性が立ち上がります。

その変化のなかで、絵具の物質感における「過剰」から「純化」へと向かう動きは、「Black」や「Untitled」にも見られる、中心を失った構成を引き裂くような筆跡として、いっそう鮮明に姿を現していきました。

EXHIBITOR / STANDING PINE GALLERY

STANDING PINE GALLERY

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