YASUKO IBA
恵比寿にあるギャラリーMA2にて開催された伊庭靖子の個展からの作品紹介。
伊庭靖子は身近な対象物を自ら撮影し、その写真をもとに油彩画の手法で、クッションの柔らかな質感、果物のみず みずしさ、陶磁器の硬質、など様々な質感の作品を生み出してきた。
どこでもない場所に焦点を移し全体をぼんやりと眺めながら、焦点を合わせず個々を見ていくと空間の質を体感し ているように感じる。
それは、どことなくぼんやりとした夢でもみたような景色だ。
判然としないがゆえに、知らないけれど知っているような景色や空気感。
さらに、観る者がより感じようとするほどに、光の強さや角度で季節、温度や湿度までも伝わってくるようだ。
Exhibitor / MA2