YOSUKE AMEMIYA
CADAN有楽町にて西麻布にあるギャラリーSNOW Contemporaryにて開催されたグループ展「Distorted Images」より雨宮庸介の作品紹介。
雨宮庸介、飯沼英樹、ヒシャム・アキラ・バルーチャ、日野之彦、布施琳太郎、HITOTZUKIといった作家たちが立た的な彫刻作品や絵画作品、映像作品などを交えて表現力豊かな作品を展示した。
出品作家の1人である雨宮庸介は自身の作品を、「最も毒の無いテーマを扱っている体裁を丁寧に整え、気付かれずに軽量の爆弾を持ち帰らせるような仕組みを常に考えている」と言明している。
例えば彼の代表作でもある溶けたりんごの彫刻作品「apple」は、日常における普遍的な形状のりんごに「溶ける」というズレを加えることで、鑑賞者に対し、この世界の多重な認識の在り方を感知させるのだ。
本展にて発表した作家はいずれも、この世界における生活から小さな歪み(Distorted Images)を感じ取り、それぞれに独自の視点で作品に昇華している。
本展「Distorted Images」を通じて、多様でありながら現実世界に対する鋭い批評性と想像力を兼ね備えたSNOW Contemporaryの作家たちを知っていただく機会となれば幸いだ。
Exhibitor / SNOW Contemporary