A PETAL SILENTLY FALLS
KOTARO NUKAGAギャラリーが、天王洲アイルと六本木の2箇所にて、アニー・モリスとイドリス・カーンによる二人展「アニー・モリス & イドリス・カーン A Petal Silently Falls – ひとひらの音」を開催しています。
色彩豊かな球体が積み重なる彫刻「Stack」シリーズで知られるアニー・モリスと、青やグレーを基調とした静謐な作品が著名なイドリス・カーンは、ともに1978年にイギリスで生まれました。
個人として国際的な評価を確立する二人は、デュオとして共同制作や二人展も開催し、公私ともにパートナーとして歩んできました。
この展覧会は、二人にとって日本における初めての展覧会となります。
アニー・モリスの代表作「Stack」シリーズは、アーティスト自身の個人的な深い悲しみに向き合うために制作されました。
シンプルながら鮮烈で生命力があふれるこの作品は、アニー・モリスが絶望に直面するなかで見出した希望の記念碑と言えるのです。
2022年フランスのシャトー・ラ・コストで開催された展覧会では、同館に設置されたフェミニズム・アーティストの巨匠ルイーズ・ブルジョワの作品「うずくまる蜘蛛」と向き合う形で展示された数々の「Stack」が多くの鑑賞者の心を惹きつけ、高く評価されています。
イドリス・カーンはパキスタン系の父・イギリス人の母を持ち、コーランの詩句や写真を幾重にも重ねて時間の堆積や記憶の複雑さを視覚化する作品で知られるアーティストです。
活動初期の2008年に20世紀美術の珠玉のコレクションで知られるドイツ・デュッセルドルフの美術館K20で個展を開催し、2016年には大規模な戦没者記念モニュメントをアブダビ政府からの依頼を受けてデザインし設置しました。
2026年春にはオバマ財団から依頼を受けた作品発表が予定されるなど、現在に至るまで精力的に活動し、2017年には芸術への貢献を認められ大英帝国勲章(OBE)を受勲しました。
パートナーであると共に、アーティストとしては、異なった表現で協奏し合うこの展覧会は見応え十分です。






