ATSUSHI KAGA

神宮前にあるMAHO KUBOTA GALLERYにてAtsushi Kagaの展覧会「It always comes; a solace in the cat.」が10月9日まで開催されています。

東京郊外の子ミューティングタウンで10代を過ごしステッカーやカードを集めテレビゲームをして洋画をレンタルし学校帰りにコンビニで漫画を読むというありふれた10代を過ごしたカガアツシは生まれた街から抜け出すべくアイルランドに渡りアイルランドの美術学校に入学しました。

大学卒業後に初個展を開くと日本のサブカルチャーによって培われた絵画的言語にアイルランドで学んだ絵画誌や哲学、ケルト文化の影響が混ざり合った唯一無二の豊かな世界観の絵画は人気を博しサンパウロやニューヨークなど世界中で発表の場を持ちます。

今回の展覧会は2018年に開催された日本での初個展に続くもので1年半あまり滞在制作したアイルランドでの作品と京都に構えたアトリエで制作した作品が展示されます。

同時にアイルランドのアトリエに毎日訪ねてきた隣人の猫や母親と一緒に布の鞄を制作した様子のドキュメント映像も公開されています。

お馴染みのうさぎやくまのユニークなキャラクターも登場しますがパンデミック禍で社会から距離を置いた中で描かれた作品や京都の絵師たちや西欧絵画の巨匠たちと語らうような絵など新境地を見せてくれたような展覧会となっています。

MAHO KUBOTA GALLERY