DREAM SCREEN

韓国ソウルにあるリウムミュージアムにて国内新進作家支援展示として活動を続けてきた「アートスペクトラム」が開催されています。

参加作家のカテゴリーを国内からアジアまで拡張し、多様な文化的、芸術的背景の国内およびアジア創作者26人/チームが共にする交流の場となる企画展は急激に変化する同時代美術現場の流れにふさわしい転換を図っています。
今回の企画展「ドリームスクリーン」は、ミレニアル以後世代がインターネット、ゲーム、映画など「スクリーン」というメディエーターを通じた経験を体化し、物理的な世界に対して以前とは違った感覚を持つようになった点をその出発点としています。

企画展のタイトルである「ドリームスクリーン」は虚構ですが、より深い無意識の領域を表わす「夢」と直間接的な経験を仲介する多種多様な「スクリーン」を合成した表現であり、スクリーン越しに浮かぶ幻想や残像を意味しているのです。

巨大な叙事詩や直線的な成長神話がもはや未来への明確なビジョンを提示できない現代に新世代が媒体を経由した経験と破片的な残像から人生の条件を探索し、自分だけの物語を開拓していく様々な経路を見ることの出来る企画展となっています。

LEEUM MUSEUM