2021年 3月 01日TRAVELING FOR ART
GHOST NOTES
銀座のGINZA6内にあるギャラリーTHE CLUBにてオリバー・ビアによる展覧会が3月16日まで開催されています。
2019年のメトロポリタン美術館での個展を経て新たに制作された作品を二部構成で紹介するという展覧会、「Goohst Note」(Part 1)では作家が二次元彫刻と呼ぶ作品が展示されています。
ヴァイオリン、色鉛筆、蝶貝の破片、メトロノーム、グラスなどを切り取りそれらを画面に樹脂の塊の中に封印したり立体的にインスタレーションした作品は音楽のリズムを感じるような構成で見るものに響きます。
音楽とハーモニーの持つ普遍性が時代や文明を超えて様々な文化を結びつけているかを探究したこれらの作品は立体であると共に平面でもある複数の視点を同時に知覚する「物質的キュビズム」のような存在なのです。
1985年イギリス生まれで現在はパリとロンドンを拠点に活動するこの若い作家の鋭い感覚が凝縮されたような静かな佇まいの中にも刺激的な音色を感じられる展覧会となっています。
(Part 2は7月開催予定、事前予約制)