HUMANITY

6月25日まで麻布台にあるRIKKAGalleryにてふたりの女性作家による展覧会、「HUMANITY」展が開催されています。

コロナウィルスによって人類は様々な意識の変化を余儀なくされましたが今こそ環境倫理だけではなく文化、経済、思想、表現と言った人間の在り方全てを見直す必要があるという考えのもとこの展覧会は構成されたそうです。

水戸部七絵は手で直接大量の絵の具をキャンバス上に盛り上げて人物の顔などを描く作家でその多くは欧米の70年代から現在に至るまでのスターと呼ばれる人などですがキャンバス上に大きく盛り上がった絵画は従来の平面的な絵画とは違った存在感を放ちます。

高山夏希はアートを通して人と世界の距離を再定義することにより人の存在意義を模索する作品制作をしていますが絵筆の代わりに注射器を使う独特の表現方法は境界を作らずに空間と対照を線で繋げるという独自の表現になっています。

それぞれに個性的な表現と表現手段を駆使するふたりの女性作家の作品は実に見応えのある展示となっています。

RIKKA GALLERY