IMAGINARY LANDSCAPES

2月26日まで天王洲のTERRADA ART COMPLEX4階にあるタカ・イシイギャラリービューイングルームにて村上華子の作品展「Imaginary Landscapes」が開催されています。

タカ・イシイギャラリーでの6年振りの個展となるこの展覧会では2020年のパンデミック以降、村上華子が継続的に制作してきた新作「Imaginary Landscapes」が中心に紹介されています。

村上華子の作品には、19世紀末から20世紀初頭に製造された未使用の写真材料が用いられています。

紙、ガラス、フィルムという3種類の支持体からなる写真群は、当時のレシピに従って調合、現像されています。

作品は素材の化学変化に加え、長年の温湿度変化や製造過程の痕跡などの蓄積により、風景や抽象絵画を想起させる思いがけない色や形を表すのです。

重層的な時間軸と可能性の中で、移り変わり続ける世界を見据え、「見えること」そして、写真の概念を問い続ける作家による風景を見る事のできる機会となっています。

 

TAKAISHII VIEWING ROOM