ISLAND LOVE

広尾にあるカイカイキキギャラリーにてMADSAKIによる新作個展「Island Love」が開催されました。

世界がパンデミックから少しずつ日常を取り戻しつつあった昨年8月、MADSAKIは当時の空気感と世界の情勢に対して怒りにも似た気持ちを抱えていました。
長年休暇の時に自身のリセットのために通っていたハワイ島にも2年あまり渡航できず、悶々とした日々が続いていたのです。
MADSAKIはこれまでハワイ島での時間を通して頭を空っぽにしてリセットした上で帰国して制作を続けていたことや、それがいかにMADSAKIのメンタルにとって重要であったかをよく知っていた妻の強いすすめにより、久しぶりに単独でハワイ島へと向かいます。

現地では、20年以上前から交流がある友人で、ハワイ島に30年以上住み続けている日本人のニックの家に3週間滞在しました。

MADSAKIは、毎日ひたすらニックの家の庭仕事で汗を流し、そして地元住民が愛し、MADSAKIとっても世界中で一番大好きな海で泳ぐ事だけを繰り返すことで、徐々に本来の自分を取り戻し、精神的な癒しを得て、充電されたのです。
ハワイ島での3週間の滞在の後、スタジオがある東京に戻ったMADSAKIは、滞在中に撮影したスナップショットを見返し、島でのシンプルな暮らしの中のみずみずしい瞬間を切り取った写真を選んで、この展覧会の絵画を制作しました。
展覧会タイトルの「Island Love」は、ニックとビーチからの帰りの車の中、カーラジオで流される地元のラジオステーションで、愛する地元のクラシックチューン「Island Love」が流れた完璧なシチュエーションに、2人で歓声をあげて楽しんだ瞬間にちなんでいるのだそうです。

KAIKAIKIKI GALLERY