KENJI UEMATSU

大阪にあるギャラリーGallery Nomartにて植松奎二の個展「枝とともに」が開催されました。

ギャラリーノマルでの5年振りとなる待望の個展となる植松奎二ですが、2019年の個展以降、2つの美術館での大規模な個展を経てさらに表現の奥行きと幅を増しました。

植松奎二は70年代より現在までドイツと日本を拠点に国内外で精力的に活動してきました。

1988年の第43回ヴェネチア・ビエンナーレへの参加をはじめ、2014年ニューヨーク近代美術館の作品収蔵、2016年テートモダンでのグループ展への参加後も、ロンドン、パリ、デュッセルドルフ、ニューヨークで定期的に個展を開催しています。

日本国内では2013年に中原悌二郎賞を受賞し、近年では2021年の芦屋市立美術博物館、2022年の鹿児島県霧島アートの森での個展など公立館での大規模な発表を通して国内外での評価をさらに高めています。

今回の個展では、長年に渡り関心を持って取り組んでいる、重力や引力など目には見えない普遍的な力の可視化に加え、新たなコンセプトとして、"エネルギー"の繋がりや伝達・移行の視覚化を通した発見や問いかけを、"生命の象徴としての「枝」"をモチーフとした新作の立体・レリーフ・ドローイングで表現します。

天井の高いギャラリー空間全体を使い、見る人に驚きとともに新たな気付きを促す、ダイナミックで洗練された展示内容となりました。

NOMART GALLERY