KHVAY SAMNANG

六本木にある小山登美夫ギャラリーにて、国際的に活躍するカンボジアのアーティスト、クゥワイ・サムナンの個展「Love of the Land」が開催されました。

天王洲アイルの小山登美夫ギャラリーでの映像展示と同時に開催されたこの展覧会では、2018年「Popil」(ポピル)の写真・映像作品、また、天王洲アイルでは2021年「Calling for Rain」(コーリング・フォー・レイン)の映像作品が公開されましたが、両作品とも、日本での初公開となりました。

クゥワイ・サムナンは、1982年カンボジア生まれで、2006年プノンペンの王立芸術大学を卒業しましたが、アーティストコレクティブ「Sa Sa Art Projects」のメンバーとしても活動しています。

クゥワイ・サムナンは作品制作において、カンボジアの社会的に深刻な問題を、現地で時間をかけて徹底的に調査してヒアリングを重ねます。

そして歴史に対して新たな解釈を示しつつ、土着な素材を用いた立体、インスタレーション、ビデオアート、自らの身体を用いたパフォーマンスなど、様々な方法で皮肉に、軽快に、ユーモラスに多層な意味を込めて表します。

カンボジアの若い世代のアーティストらしい、クリエイティブで刺激的な表現による問題提起は、各地で大きな話題を呼んでいます。

 

TOMIO KOYAMA GALLERY