KOTAO TOMOZAWA

人形町に新しくオープンしたタグボートのギャラリースペースにて、友沢こたおのコレクション展が開催されました。

 友沢こたおは東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に入学後、作品発表を開始しました。

同大学大学院美術研究科に在学中の現在、個展を開催するたびに作品が即完売となるほど抜群の人気を誇る作家となりました。

独特な色と質感のスライムを自らの顔にかけ、目を開けて見た風景や鼻がふさがれる感覚など、皮膚や粘膜が感じとった身体的記憶、そしてスライムのぬるりとした質感は、客観的な視点から克明に描き出されます。

 油絵具で表現される深みのある色彩と、粘りを感じさせる筆致、卓越した模写力は見るものに驚きを与えます。

そこには、快楽と苦痛、安堵と不安が同居する、ただ美しいだけではない光景が表現されています。

TAGBOAT GALLERY