MAI YOKOYAMA

都立大学にあるギャラリー、KATSUYA SUSUKI GALLERY横山麻衣による個展「太陽の影で」が開催されました。

横山麻衣は、iPadのお絵かきアプリで描いたデジタルデータの元絵を、油絵の具と筆というアナログな手法を使ってキャンバス上に「出力」するように描いていきます。

デジタルからアナログへの変換に伴って生じるギャップは、度々横山麻衣の予測を超えてきます。
その中でも横山麻衣にとって、特に大きなテーマの一つは「色」です。
アナログの減法混色では再現が不可能な、デジタルの加法混色で作った色彩へのアプローチは、横山麻衣がこれまで意欲的に取り組んできた事ですが、昨年のイタリアで滞在し制作をした経験は、そこにヨーロッパと日本の「太陽、光、炎」の眩しさと暗さのギャップという、新たな課題と向き合うきっかけになりました。

今回の個展では、色を光によってもたらされるものとして、デジタルの光による「色」と、アナログの日本の光による「色」、そして同じくアナログのイタリアの光による「色」のトライアングルを行き来しながら、新たな課題と向き合い制作した新作が発表されました。

KATSUYA SUSUKI GALLERY