MARTA ADALID

都立大学にあるギャラリー、KATSUYA SUSUKI GALLERYにて、スペイン・マドリードのアートラボLEA (Lab of Experimental Art)とのコラボレーション企画として、スペイン人アーティストのマルタ・アダリド(Marta Adalid)による日本初個展「肉の花(Flor de Carne)」が開催されました。

LEAは、レジデンスや展覧会、ワークショップなどを通して世界各地のアーティストの活動を支援する実験的なプラットフォームであり、これまでにKATSUYA SUSUKI GALLERYからは岩崎奏波、蔡云逸、福濱美志保の3名が同ラボのレジデンスプログラムに参加し、マドリードにて滞在制作を行ってきました。

この展覧会はその協働関係の延長線上に位置づけられるものであり、LEAのキュレーターであるJorge de la Cruzの企画により実現したものです。

マルタ・アダリドの制作において、花は特異な存在として立ち現れます。

それは自身や周囲を描く瞬間において自発的に生起するものであり、明確な意図というよりも、偶然の出会いとして現れるものです。

作家はその偶然性に火を与えるようにして引き受け、花弁と皮膚のあいだにある混交をいっそう際立たせていきます。

マルタ・アダリドはこの展覧会において、花を単に鑑賞される対象としてではなく、内側から生きられるものとして編み上げます。

各作品はひとつの生のあり方や気質、身体を示唆し、やがて花と人は互いに溶け合い、区別されえないものへと移行していきます。

KATSUYA SUSUKI