MASATO KOBAYASHI

六本木にあるギャラリーShugoArtsにて10月16日まで小林正人の展覧会「この星の家族」が開催されています。

小林正人の絵は作家の頭の中にありボディーが無いと言いますがそれはどういう形にもなれる自由なイメージで作家以外には誰にも見ることが出来ません。

そしてそれらが頭の外に出て様々な形で現れたものが目に見えるようになった絵で我々が見ているのはそれだと言います。

その絵は自由に拡張し空間に入り込み現実と想像の光の中で誕生するかのようで絵画を支える枠らしきものは外に向かっていたり折れ曲がったりしています。

絵が現実世界に表される時、それは形や大きさに縛られることなくどこまでも絵であっていいはずです。

作家の頭の中にある絵と現実の絵が一致することのない絵は完結しているのでしょうか?

それは作家が頭の中で見ている絵と現実で目にする絵を鑑賞者が想像力を持ってそれぞれのイメージの世界に実現させることを可能とするのです。

ShugoArts