MIDORI HARIMA

神宮前にあるギャラリーMAHO KUBOTA GALLERYにて播磨みどりの個展「場と印刷 Prints/Places」が開催されました。

印刷メディアの物質性とその暗喩を通じて世界を再解釈し、作品制作を行う播磨みどりは、2022年に藤沢市アートスペースで「裏側からの越境」、2023年にニューヨークのThe Shirley Fiterman Art Centerで「This is A Mirror」という2つの連続した個展を開催しています。

2つの展覧会は、2001年より16年に渡って居住し制作してきたアメリカからの帰国直後、香港でのアーティストレジデンス滞在を経て神奈川県の湘南にスタジオを構えた播磨みどりの、集大成的な位置付けにある展示でした。

そしてそれは今後播磨みどりが目指してゆく実践の序章を予感させるダイナミックな展開でもありました。

今回の個展ではプロジェクターで投影されるイメージのインスタレーションを軸にシルクスクリーンで印刷されたイメージ、ライトボックスの作品やイメージが繰り返しては消えてゆく映像作品など播磨みどりの表現への探求をさらに一歩進めた内容となりました。

MAHO KUBOTA GALLERY