2025年 3月 20日TRAVELING FOR ART
MOT ANNUAL 2024
清澄白河にある東京都現代美術館で、現代美術から新たな側面を引き出すグループ展「MOTアニュアル2024 こうふくのしま」が開催されています。
第20回を数える今回のMOTアニュアル展では、清水裕貴、川田知志、臼井良平、庄司朝美の作家4名を、その最新作とともに紹介しています。
近年、「今ここに立っている」という身体感覚を持つことがますます困難になりつつあります。
通信技術や交通手段の発達により、日々膨大な情報に否応なくさらされ、どこへでも移動しやすくなったことで、その傾向はさらに顕著になっています。
こうしたなかで、自分自身の足元が何によって形をなし、どこにつながっているのかをあらためて問う行為は、私たちの身体が置かれる場への気づきを引き出し、進むべき方向を探るひとつの手だてとなるでしょう。
副題にある「しま」は、選出された4名の作家が拠点を置く「日本」の地理的条件に対する再定義を含んでいます。
そして、多様なアプローチを通じて、現実の世界を視覚的に置き換え、描き出すことにより、身のまわりや自己の多義性や重層性と対峙する作家の仕事は、自身の足元を起点にしながら、より大きな文脈や関係へと開かれています。