NANAMI SAITO

京橋にあるYUTAKA KIKUTAKE GALLERYにて斉藤七海の展覧会「Good bye!」が開催されています。1996年大阪府に生まれ、現在は東京を拠点に活動する斉藤七海は、陶土に害獣駆除用の金網を絡ませて焼成する手法をはじめ、「自然/人工物/自己の身体を行き来する」感覚を手がかりに、それらの距離感や関係性を扱う陶芸作品を発表してきました。

斉藤七海の作品制作は、国内のみならず海外にまで広がる広大なフィールドワークによって支えられています。

大樹林を育む屋久島、英国のストーンサークル、あるいはバリ島の宗教儀式など、聖地をめぐる文化人類学的な関心から着想を得た制作は、近年、釉薬の表現や作品の形状に有機的な特徴を帯びるなど、表現の幅を広げています。

この展覧会では、青森県・恐山に赴いたフィールドワークの観察結果とともに、関西から関東へと生活の拠点を移し、およそ二年の月日を共に過ごした「レモンの木」を中核となるモチーフに据え、斉藤七海のよりパーソナルな体験を原資とする新作群が発表されています。

YKG