2025年 11月 27日TRAVELING FOR ART
NAO TATSUMI
南青山にあるYUGEN GALLERYにて辰巳菜穂の展覧会「XING」が開催されています。
豊かなコントラストの青で塗られた空、建物や看板を単純な形として取り込み、豊か原色の世界で描かれる風景。
それは世界のどこかにありそうでどこにもない場所です。
辰巳菜穂はGoogleストリートビューにある世界中の街角のデジタル画像を収集し、アングルや時系列が違うカットをデジタルツールで重ね合わせ、複層的なイメージとして再構築します。
デジタルイメージが故に起こる重なりや歪みなどのバグ効果を組み入れた風景画を描いています。
辰巳は筑波大学で建築を専攻したあと、卒業後は服飾を学ぶなどもしましたが、「手の感覚から遠かった」として絵の道を選びます。
イラストレーターとしてキャリアを開始し、2017年から画家として国内外で作品を発表してきました。
イタリア・Corraini Edizioni社から作品集「Un Sedicesimo」が出版されるなどグローバルで評価を得ています。
