NERHOL

千葉市美術館にて田中義久と飯田竜太により2007年に結成されたアーティストデュオ、Nerholの展覧会「Nerhol 水平線を捲(めく)る」が開催されました。

Nerholの活動は、グラフィックデザインを基軸とした田中義久と、彫刻家である飯田竜太の協働性を特徴としています。

人物の連続写真を重ねて彫るという手法の初期のポートレートから、今日では帰化植物や珪化木、アーカイブ映像まで対象を広げ、独自の世界観を深化し続けてきました。

写真と彫刻、自然と人間社会、見えるものと見えないものといった複数の境界や間を、日々の会話のように行き来して紡がれてきた作品は、見るものを多様な解釈へと誘います。

この展覧会では、これまでの活動における重要作や未発表作に加え、千葉市の歴史や土地と関わりの深い蓮をテーマとした最新作、さらには二人が選ぶ美術館のコレクションを同時に展示し、この場所だけでしか体験できない空間が創出されました。

CCMA