NOBUKO TSUCHIYA

六本木にあるギャラリー、SCAI PIRAMIDEにて土屋信子の展覧会が開催されました。

土屋信子の立体作品は、吊り下がったワイヤー、ふわふわのウール、透明な樹脂が象る謎めいた形状、壊れてしまいそうな繊細なガラス-など、身近なものや廃材を自在に組み合わせて象られます。

それらの立体作品によるインスタレーションは展示空間に配置された独自の視覚言語となって鑑賞者の感性に語りかけます。

国際的に活発な活動を展開して来た土屋信子によるこの展覧会、「Stay as a wave」は、ギャラリー内の第一室および第二室に配された新作のインスタレーション群にて構成されました。

これまでにも「宇宙」や「月」といった題材を糧に発揮された土屋信子のイマジネーションは、本展においてさらに発展を遂げ、subatomic(亜原子粒子、素粒子)から音波にまで変容しながら、まるで展示空間に鳴り響いているようです。

SCAI THE BATHHOUSE