NORITAKA TATEHANA

天王洲アイルにあるギャラリー、KOSAKU KANECHIKAにて舘鼻則孝展「Syncretism」が開催されました。

KOSAKU KANECHIKAにおいて9度目の個展であるこの展覧会「Syncretism」において、舘鼻則孝は過去の展覧会同様、日本文化を現代の視点から再考することで得られた文化的な価値観の反映された作品群を展示しました。

その中でも中心となる聖龕(せいがん)型の絵画作品「Descending Painting (Double Doors)」は、「神仏習合」における「二項同体」という方法的概念に焦点を当てた作品です。

「神仏習合」は、2020年に開催された個展「Dual Dialogue」でも主題となりましたが、その際に舘鼻則孝は、一対の視点を1枚の絵画の中に共存させた作品「Duality Painting」を発表しました。

日本文化におけるモチーフやフォームの重要性を追求することは、舘鼻則孝のこれまでの創造実践に通底しいます。

日本の歴史と現在についての研究や考察と、それを未来へとつなぐ作品制作の往還をつづける舘鼻則孝の創造的実践を象徴する新しいシリーズが生まれたこの展覧会では新作約45点が展示されました。

KOSAKUKANECHIKA