OTA FINE ARTS

六本木にあるオオタファインアーツにてジャオ・ヤオと半田真規による二人展が開催されました。

日本では初めての作品発表となる北京出身の作家ジャオ・ヤオはビジネス書のダイアグラムをキャンバスに描く「A Painting of Thought III-431」で考えること自体を可視化し、またチベット僧が山中で瞑想するテントの中に現代の知性であるTEDのレクチャーを挿入する「Signals from Heaven – A Call to Men」では、宗教や現実世界にとって求められる知見とは何かを自問しています。

一方、半田真規は知覚と現実の亀裂として現れる場所を映像に捉えます。

テントを囲むように配置した4つのモニターでは、2022年開催のハワイ・トリエンナーレで発表された半田真規の初となる映像作品が展開されます。

ハワイと日本の海景を写した定点映像から構成されるこの作品は、人口的な色彩を用いることで抽象的かつ詩的な美しさを印象付けます。

知ること、考えること、感じることを改めて問うていこうとする日本と中国ふたりの作品展示を見ることのできる機会となりました。

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