2023年 7月 02日TRAVELING FOR ART
POLA MUSEUM
箱根にあるポーラミュージアムにて、企画展、「部屋の見る夢」が開催されました。
パンデミック以降、私たちの生活様式は大きく変化しました。
移動が制限された状況で誰もが多くの時間を過ごしたのが、「部屋」という空間です。
安心をもたらす室内での生活は、外の世界からの隔絶がゆえに閉塞感と隣り合わせのものでした。
他方、閉じられた空間で紡がれた親しい人たちやかけがえのないものとの関係は、日常を生き抜くためだけではなく、変化の乏しい生活に彩りを添えるのに、欠かせないものであったと言えるでしょう。
この展覧会では、マティスや佐藤翠と守山友一朗の作品、草間彌生、ウルフィガング・ティルマスなど部屋にまつわる表現に特徴のある作家を取り上げ、この小さな世界のなかで織りなされる親密な記憶や夢想のありようを、あらためて見つめ直します。