REINA MIKAME

六本木にあるYutaka Kikutake Galleryにて2月4日まで、三瓶玲奈の個展「光をつかむ」が開催されています。

 三瓶玲奈は絵画表現を通して、線や色、あるいは光や温度といった諸要素についての考察を行います。

そのような考察を絵画的表現に落とし込んでゆくことで 三瓶玲奈なりの絵画を追求し続けるのです。

風景や事物はどのように認識されているのか、あるいはそれらがより深く感受され記憶されるための条件とはなにか。

 三瓶玲奈は人間の知覚の根源的な問題にも及ぶこれらの問いかけを「線を見る」や「色を見る」といった個々のテーマに連ね、制作を積み重ねてきました。

この展覧会は 三瓶玲奈がこれまでに取り組んできたモチーフを新たに解釈し描き直した作品群、そして、水の入ったコップを描いた作品を含む、およそ十数点の新作絵画によって構成されています。

過去の表現を振り返りながらも、 三瓶玲奈は自分の意識が以前とは異なっていることを感じたといいます。

見ること、そして絵を描くことに対する 三瓶玲奈の問いかけは、より一層深度を増し、この展覧会において知覚とイメージの関係性にまで及ぶ発展を遂げています。

YKG