RONI HORN

箱根にあるポーラ美術館でアメリカの現代アーティスト、ロニ・ホーンの大規模な展覧会が開催されました。

国内の美術館におけるロニ・ホーンの初個展となるとともに、2002年の開館以来、ポーラ美術館における大型企画展としては初めて、同時代の作家を単独で取り上げる機会となりした。

 写真、彫刻、ドローイング、出版物など、ロニ・ホーンの作品の形式は多岐にわたります。

テムズ河の水面を切り取った写真のシリーズや、6週間にわたりアイスランドの温泉で女性の表情の微妙な変化を記録したポートレート、島の地図をモチーフにしたドローイング、水鏡を思わせるガラスの彫刻など、作品の多くは密接に自然との結びつきを持っているのが特徴的です。

彼女の作品は常にユーモアを含みながら、極めてシンプルに削ぎ落された形式で展開されています。

この展覧会では近年の代表作であるガラスの彫刻作品をはじめ、1980年代から今日に至るまでの、約40年間におよぶ表現の実践の数々が紹介されました。

 

POLA  MUSEUM