SABOIR & FAIRE

銀座メゾンエルメス フォーラムにて、エルメス財団から自然素材を巡る職人技術や手わざの再考、継承、拡張を試みる「スキル・アカデミー」の一環として出版される書籍『Savoir & Faire 土』を記念して、関連する陶芸作品を集めたグループ展「エマイユと身体(からだ)」が開催されています。

このグループ展では、陶芸に用いられ、火と空気によってガラス質へと変容するエマイユ(釉薬:うわぐすり)という素材に注目しながら、粘土と身体の関係を考察しています。

展覧会に参加した7人のアーティストたちは、それぞれ、エマイユがもたらす色彩や光沢、強度などの効果を用いながら、制作を進めています。

造形物はやがて身体と融合してゆくかのようですが、しかし火によって一旦分たれ、新たな生命を抱きながら新たに出現するようにも感じられます。

それぞれに異なる個性豊かな陶芸作品を一堂に見ることの出来る素晴らしいグループ展となっています。

GINZA MAISON HERMES