2023年 6月 22日TRAVELING FOR ART
SCULPTING THE SPACE
六本木にあるギャラリー、TARO NASUにて、グループ展「Sculpting the Space」が開催されました。
言語を媒介とした作品でしられるローレンス・ウィナーにとって、壁面に賦彩された自身のテキスト作品について「展示空間の構造体に直接描かれたテキスト作品は、ペインティングよりもさらに三次元性を有するもの、すなわち「彫刻」だったのです。
今回の展覧会では、ウィナーが好んだこの、アートと鑑賞者との間の一種の共犯関係を前提とする体験に関心を寄せ続けているアーティストの作品が展示されました。
ウィナーとほぼ同時代を生きているハイム・スタインバッハやジョン・ナイト、彼らからの直接的影響を受けたリアム・ギリック、言語やネットワークのシステムに関心を寄せるデヴィッド・ホーヴィッツ、そしてコンセプチュアルアートの新しい模索を始めた世代の一人としてのライアン・ガンダーの作品を集め、テキスト作品のもつ独特の緊張感あふれる魅力を紹介する展示となっています。