SHOOSHIE SULAIMAN

六本木にある小山登美夫ギャラリーにて、シュシ・スライマン展「fake M.」が開催されました。

シュシ・スライマンはマレーシアを拠点に活動する東南アジアを代表するアーティストです。
ドクメンタ12(2007)、シンガポール・ビエンナーレ(2011、2022)、光州ビエンナーレ(2014) 等をはじめ、日本でも「エモーショナル・ドローイング」(東京国立近代美術館、2008)「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」(国立新美術館 / 森美術館、東京、2017)、「ヨコハマトリエンナーレ2017 島と星座とガラパゴス」に参加するなど国際的に活躍しています。

また2013年にアーティスト・イン・レジデンス「AIR Onomichi」に招聘されて以降、広島県尾道市において10年にもわたる長期的なプロジェクトを展開してきました。

現地の人々と対話、アイディアを共有しコミュニケーションを重ねながら、元八百屋の廃屋の部材を一つ一つ調査して解体。

使用可能な材料は建築・彫刻作品に使用し、他の廃材は絵画等のアートワークに変容させ、実践的な創造行為を生み出しています。

その変化や過程を前提とするプロセスは彼女の制作や思考において根幹となる大切なスタンスとなっています。

TOMIO KOYAMA