2025年 12月 03日TRAVELING FOR ART
SYSTEM OF CULTURE
神宮前にあるギャラリー、MAHO KUBOTA GALLERYにて、System of Cultureの個展「Exhibit 8 : Pieces of Narratives」が開催されています。
2017年に3人のアーティストによるコレクティブとして結成されたSystem of Culture（システム・オブ・カルチャー）は、現在では小松利光のアーティストネームとして活動を継続しています。
System of Cultureは、SNSやAIの普及によって日々膨大な情報とイメージにさらされる現代社会の状況を、芸術表現の主題としてメタ的な視点から捉え、美術史との接続を意識しながら実験的な作品を制作しています。
この展覧会では、写真作品31点、立体作品3点に加え、文筆家・伊藤亜和、脳科学者・中野信子、アーティスト・布施琳太郎の3名に、31枚の作品から数点を自由に選び、選んだイメージをもとに触発された短編テキストを執筆した作品も展示されています。
こうした多層的な仕掛けを通じて、展覧会空間は、鑑賞者が作品に潜むコードを読み取り、自らの物語を紡ぎ出す、インタラクティブなナラトロジーの実践としての思考実験の場となっています。
