TAKANOSUKE YASUI

神宮前にあるMAHO KUBOTA GALLERYにて明日7月31日まで安井鷹之介の初の個展「The Plaster Age」が開催されています。

 

石膏を用いて立体感のある現代的なペインティングにより注目を集めてきた若手作家の安井鷹之介がこの展覧会ではその制作の中心にある彫刻に焦点を絞り等身大もある大きさの彫像を含む彫刻作品約30点によるよる大胆なインスタレーションに挑戦しました。

ミケランジェロ、ロダン、ジャコメッティと古典から近代へと受け継がれる彫刻のレガシーを根幹に宿しながらも現代のしなやかな身体性を併せ持つ作品群がギャラリー空間を埋め尽くすように展示されています。

石膏像の表面にはグレートーンでカモフラージュのような模様が彩色され鑑賞者の焦点に干渉するような効果を生んでいます。

しかし彫刻それぞれの存在感は美術館や博物館の彫刻展示室に迷い込んだような雰囲気にさせてくれるようで静寂の中に佇む彫刻作品の中でその形と質量の存在に圧倒されるような展示となっています。

MAHO KUBOTA GALLERY