RITA ACKERMANN&ANDRO WEKUA

青山にあるギャラリー、ファーガス・マカフリー東京にて7月31日までリタ・アッカーマンとアンドロ・ウェクアによる2人展が開催されています。

それぞれに個性的なパーソナリティーを持つふたりの作家は長年にわたる同志であり時にはコラボレーターとして20年以上にわたり感覚と創造性の対話を続けてきました。

ソヴィエト理想主義の破壊と体制下における抑圧、母国からの亡命、そして移民としての経験を共有するふたりですが母国ハンガリーでの体験を連想させるよりも移民したアメリカでの体験が作品に影響を及ぼしているように見えるアッカーマンに対してウェクアの作品からは現実か想像か分からないような謎めいた過去への慕情のような感情が感じられます。

抽象表現と具象表現の狭間を行き来するような絵画作品は美しい色彩と大胆な構図で表され見るものを圧倒するような迫力と同時に空間を静止させるような奥深い静けさを持ち合わせています。

FERGUS McCAFFREY