TAKASHI MAKINO

天王洲アイルにあるギャラリー、ANOMALYにて、牧野貴個展「コラージュとアンチコスモス」が開催されました。

牧野貴は2001年に日本大学芸術学部映画学科撮影·録音コース卒業後に渡英しブラザーズ·クエイのアトリエコニンクにて、映像、照明、音楽に関しての示唆を受けました。

その後、カラーリストとして多くの劇映画やCF、ミュージックビデオ等の色彩を担当し、フィルム及びビデオに関する技術を高めながら、2004年より自身の作品上映を開始しました。

牧野貴は自然現象や人間、街など既成のオブジェクトを、フィルムやビデオなど様々なフォーマットで撮影し編集段階において重層化させ構築し、その無限に広がり続けるような極めて有機的で独創的な映像作品は、国際的に高く評価されています。

牧野貴は身の回りのものを自身で撮影した、多量のフィルムやビデオ素材を駆使し、何層ものオーバラップを施すことで重層的な世界を構築していきます。

そこにノイズ/エレクトロニクス·ミュージックを重ねることで、身体感覚を帯びた作品としての性質が強められ、鑑賞者は個別の体験として作品に触れることとなるのです。

ANOMALY