TOMOKO NAGAI

六本木にある度小山登美夫ギャラリー六本木にて、長井朋子展「単管パイプと花柄のパターン、ねこのシールに貝殻のネックレス」が開催されました。

この展覧会は長井朋子の小山登美夫ギャラリーにおける6年ぶり6回目の個展となり、新しい展開を見せる新作ペインティングを発表されました。

庭、植物、季節、空気の匂い、光、宇宙、動物、ぬいぐるみ、子供、部屋、など作品のモチーフは、長井朋子がいつも頭の中にストックしている、小さい頃から親しんだもの、日常のドラマチックな瞬間、夢の景色などです。

長井朋子はそれらを独自の視点とイマジネーションで有機的につなぎ合わせ、色彩のパズルのように共鳴させ、「未知の居心地がいい場所、見てみたい光景」として、森羅万象が輝く新しく自由な絵画空間に見るものをいざなってくれます。

油絵具、水彩、インク、色鉛筆など、さまざまな素材で幾重にも重なるマチエールや直感的な筆致をあらわし、表現方法を限定せず、表現手法がペインティング、ドローイング、立体、着ぐるみと多岐にわたるのも特徴の一つです。
四角、円形、多角形、時に5m超の大きさや、手のひらに乗る小さい作品などあり、その多彩さには、世界をズームや広角の自由自在な視野でとらえ、創作行為自体を楽しむ長井朋子の姿勢が現れているようです。

長井朋子の作品は、国内外に多くのファンを持ち、作品は東京都現代美術館、愛知県美術館、アムステルダム国立美術館などにも収蔵されています。

TOMIO KOYAMA GALLERY