TOOLS OF GHOST

江戸川橋にあるギャラリー、スプラウト・キュレーションにてグループ展「幽霊の道具|6人の写真家によるグループ展」が開催されました。

この展覧会「幽霊の道具」は宇田川直寛さんと横田大輔さんという二人の写真家と、彼ら声をかけた6人の写真家によるグループ展です。

このグループ展には「幽霊の道具」という奇妙なタイトルが付けられていますが、ここで言う「道具」はカメラではなく彼ら、つまり写真家たちを指し、そして「幽霊」の意味するところは、外界あるいは対象なのだそうです。

「モノ〔対象〕が私たちのことを考えている」という哲学者ジャン・ボードリヤールの写真論は、スプラウト・キュレーションでの前回の展覧会、「写真鉱山」の主要なコンセプトでしたが、この展覧会もまた同様のコンセプトを継承しました。

6人の作家の代表作を展示する、いわゆる網羅型の展示ではなく、写真の現在形のひとつの様相を微分するような試みの稀有なグループ展となりました。 

SPROUT CURATION