Wondering Posision 1988-2021

ANOMALYギャラリーにて柳幸典の個展「Wondering Posision 1988-2021」が4月3日まで開催されています。

柳幸典の作家としてのスタートから続くコンセプト「Wondering Posision」は作品名や展覧会名としても使われてきました。

今回の展覧会では一匹の放たれた蟻の動き回る軌跡を赤いチョークでひたすら追い続けるシリーズの数メートルに及ぶ新作とともに1980年から90年にアメリカで制作された貴重な作品も展示されます。

1980年代に制作された作品はアメリカで学んでいた柳幸典が自分を模索している時に見つけたアトリエの床を這う蟻のあとを追うシリーズ「アント・フォローイング・プラン」から始まり後に砂絵で描かれた国旗や紙幣という人間の作り出したシステムの象徴を蟻が形骸化してゆく「アントファーム・シリーズ」といった重要な作品となります。

ANOMALY