2022年 4月 19日TRAVELING FOR ART
AI YAMAGUCHI
市ヶ谷にあるミヅマアートギャラリーにて4月9日まで山口藍展「山あいの歌」が開催されました。
山口藍の近年の作品の多くは、古今和歌集などを題材にしたり、和歌の一部をタイトルに冠したりと、言葉の響きや形に呼応しながら深化を遂げてきました。
作品に登場する女の子の姿は折々の季節や風景などに見立てられ、その存在は美しさの価値そのものとなり、鑑賞者に豊潤な想像力を喚起させます。
この本展のタイトル、「山あいの歌」は、数年前に山口藍が自分の姓である「山口」とはどういう意味なのだろうかとその起源を探ったことから導かれました。
白川静氏の字典から、「山口」は「サンコウ」と読み、「山間(ヤマアイ)」という意味だということに辿り着いた山口藍は、山間にある人の営みやそこに流れる川によってもたらされる豊かさを想像しました。
この展覧会では杉戸やキャンバス、陶器などの新作を用い、会場の空間全体で「山間」の景色を作っています。