2025年 5月 17日TRAVELING FOR ART
ERIKA KOBAYASHI
六本木にあるYutaka Kikutake Galleryにて小林エリカの展覧会「Yの一生 The Life of Y-ひとりの少女」が開催されています。
小林エリカは見えないもの、歴史、家族や記憶、場所の痕跡から着想を得て、小説、コミック、ドローイング、写真、映像、インスタレーションなど、様々な手法を用いた表現活動を展開しています。
「トリニティ、トリニティ、トリニティ」、第27回三島由紀夫賞候補および第151回芥川龍之介賞候補にノミネートされた小説「マダム・キュリーと朝食を」やコミック「光の子ども1~3」など、執筆活動においても高い評価を得ています。
近年は、東日本大震災以前からリサーチを続ける、核や放射能の歴史をテーマにした作品制作を展開しています。
さらに戦時中の語られて来なかった女性達の声を掬い上げ、昨年出版された「女の子たち風船爆弾をつくる」は、第78回毎日出版文化賞を受賞しました。
この展覧会では、本書の内容に呼応した新作のペインティングを含む作品群、関連資料、およびテキストから構成される総合的なインスタレーションが発表されています。