FUMINAO SUENAGA

Maki Fine Artsにて、末永史尚の個展「イメージの範囲」が開催されました。

末永史尚は、日常生活の中のあるものを題材として、対象とするものを省略化、または単純化し、「描く」よりも「塗る」ことに重点を置くことにより、絵画を生成するアーティストです。

Maki Fine Arts6度目の個展となるこの展覧会では、サムネイル・ペインティング(2010年~)、および、ドット絵の絵(2024年~)、2つの作品シリーズにより展覧会が構成されました。

2010年から着手している、サムネイル・シリーズは、その作品タイトル「Search Results」が示すとおり、インターネットの検索サイトで画家の名前を画像検索し、その検索結果画面を描いたものです。

西洋美術史の巨匠を中心に、モチーフとして検索されるアーティストは年代や国籍を超えて、拡張され続け、現在まで同シリーズは60点以上に渡っています。
検索画面に現れた、それぞれの作品は、もちろんサイズも異なりますが、検索結果の一覧として、画面上の閲覧性が優先されることで、それらのサムネイルの縦比率が均一化される、ウェブサイトのブラウジングの仕組みが可視化されています。

ドット絵の絵は、2023年より制作された作品シリーズで主にインターネット上で見つけ出した、写真やイラストのイメージを、ドット絵に変換するアプリを用いて、イメージを変換後、そのディスプレイを見て描いた作品です。

これまでの末永史尚の作品群で一貫している、省略化(単純化)というプロセスを、デバイスを通して処理されている点が、この作品シリーズを特徴付けています。

MAKI FINE ARTS