HETAUMA

過去の海外のアートフェアや今東京で開催されている展覧会を巡るTRAVELING FOR ART、今回は銀座阪急MEN’S TOKYOにあるTAGBOATギャラリーで開催中の「へタうま展」を紹介します。

80年代に突如現れた「へタうま」ブームは時代がバブルへと進む中で渋谷パルコなどが発信していたサブカルチャー文化の象徴的なアートでした。

1970年代は山口はるみやペーター佐藤などがエアーブラシで描くスーパーリアルなイラストが大人気だったのですが1980年代に台頭したのが「へタうま」というスタイルのイラストでうまいのか下手なのかわからない独特の味わいが特徴的でした。

その後、バブルは弾けてしまいましたがキッチュなパロディー画やクセのある絵が魅力的な「へタうま」なイラストは今も健在です。

今回の展覧会は「へタうま」世代を代表するアーティスト、ヒロ杉山さんのキューレーションです。

独特な色や描き方、うまいような下手なような味わいが「へタうま」作品の極意です。

イラストや漫画も描く作家が多くこの作品の作家、秋元机さんも様々なスタイルの楽しいコラージュ作品を作っています。

ヒロ杉山さんの作品も楽しいですが、アメリカなどのカルチャーをキッチュに表現するというスタイルも「へタうま」の得意とするところでした。