TRANSFORMATION

過去の海外でのアートフェアや今東京で開催されている展覧会を巡るTRAVELING FOR ART、今回はヒルサイドテラスで開催されている展覧会の紹介です。

映画、コマーシャルフィルム、ミュージックビデオなどを手がける映像作家であり写真家の柿本ケンサクのよる新作展「TRANSFORMATION」が開催されています。

この展覧会は柿本ケンサクがコロナ以前に撮影した数千枚にも及ぶ写真をAIによって再現像させた新シリーズの「Time Tunnel」や何気ない事象を新たな高解像度に再解釈した「Trimming」また、2016年にヒルサイドフォーラムや2017年のタカ・イシイ・ギャラリー・ニューヨークで発表した「TRANSLATOR」の作品で構成されています。

コロナ以前、そしてコロナ以後、同じようでいて全く変わってしまった世界をの風景を「時間」というトンネルの中で写真の中に再浮上させ見るものに新たな風景を見せるような作品展となっています。

花の風景は隅々にピントがあっていて鮮やかですが、コロナ以前とコロナ後で変わってしまった風景のようにも思えます。

AI技術や様々な科学的アプローチで浮かび上がる鮮やかな写真のイメージは光るパネルにもされて展示されています。

細かい山の起伏や表情が迫ってくるような素晴らしい写真のイメージの持つ力強さを感じます。

雪の溶けた大地に落ちていた鉛筆、ちょっと変わったイメージですが時間の流れやありふれた風景になんとも不思議な感覚を覚えます。

TAKAISHII GALLERY