JADE FADOJUTIMI

六本木にあるタカ・イシイギャラリーにて1月14日まで、ジャデ・ファドジュティミによる展覧会「メモリー・イン・トランスレーション」が開催されています。

この展覧会はジャデ・ファドジュティミのタカ・イシイギャラリーでの初個展であると同時に、アジアでの初めての個展となります。

展示されるのはさまざまなサイズからなる新作のペインティングで、どれもジャデ・ファドジュティミ特有の表現力に富む鮮やかな色使いで描かれています。

ジャデ・ファドジュティミは子どもの頃に親しんだ日本のアニメやビデオゲーム、服、サウンドトラックに、強い影響を受けていると言います。

彼女のアートの実践において、それらの思い出や興味はつねに中心的役割を担ってきました。

2016年には京都のレジデンス・プログラムに参加しましたが、アーティストとしての真のキャリアがスタートしたのはまさにその期間中だったといいます。

コロナの世界的流行が起こるまでは、制作のため年に数回来日することもありましたが、今回は日本の入国制限が緩和されて久々に来日しました。

長期にわたって日本を離れていたジャデ・ファドジュティミですが、再び日本を訪れることを想像していたので、描かれた新作にはやはり日本の風景や要素を見ることができます。

豊かで独特な透明感あふれるマチエールと豊かな色彩感覚によって描かれるジャデ・ファドジュティミのペインティングは見るものをその世界に引き込む魅力に溢れています。

TAKA ISHII GALLERY