JONATHAN MONK

六本木にあるギャラリー、TARO NASUにて、ジョナサン・モンク & サルヴォ「Salvo Stage Sets」が開催されました。

サルヴァトーレ・マンジオーネは「サルヴォ」として知られ、1960年代初期から画家として活動した作家です。

サルヴォは日々の生計を立てるために、安価なポートレイト画、風景画、有名画家による作品の贋作を販売していたといいます。

ジョナサン・モンクはそのサルヴォを題材にした作品シリーズ「Salvo Trees」を2016年より発表してきました。

今回発表されたシリーズにおいて、ジョナサン・モンクはサルヴォの風景画の画像をA4の印刷紙や雑誌の広告、キャンヴァスの上にプリントアウトし、アクリルやグワッシュ、水彩を乗せて、元の構図に属する木だけを残して背景を塗りつぶしています。

従来「引用 appropriation」をその制作手法の一つとしてきたジョナサン・モンクは、ここでは反復の概念に焦点を当て、サルヴォの芸術的アプローチに新たな視点を提供するとともに、ジョナサン・モンク自身のアプローチをも反映させています。

この展覧会では、ジョナサン・モンクによる「Salvo Trees」シリーズの最新作、著名なミュージシャンのイメージを用いた「Staged Salvo」12点に加え、1980-2000年頃のサルヴォの作品5点が展示されました。

TARONASU